小倉君8

史実説明
徳川家光に特別に気に入られ、若くして老中まで登りつめた
佐倉藩主 堀田正盛。
そのため当然他の大名に嫉妬されることもあっただろうし、
本人も多少は調子に乗っていたと思われる。
小倉藩主 細川三斎は茶人としても有名で価値のある
茶器の道具をいくつも持っていた。


それを知った浮かれ正盛は三斎にぜひその道具を
見せて欲しいと頼み、三斎も快く承諾した。


しかし正盛の前に出されたのは武具一揃い。
正盛は「???」と思いつつその日は帰宅。


後日、人に頼んであれは一体どういうことなのかと
三斎にたずねたところ、
三斎は「道具を見たいと言ったからその通りにしたまで。
武家の道具といえば武具以外に何がある?」と言ったらしい。


江戸君に溺愛されてちょっと浮かれ気味の佐倉きゅんに
嫌味を言ってしまう小倉君の話。